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「心の傷を癒すということ」第4話(最終話)

彼が遺したもの。
彼が遺した想い。
第4話(最終話)『残された光』ネタバレです。

ラストの神戸のルミナリエ
クレジットで気付いたのですが、
安家の成長したこどもたちはご本人たちなのですね。

阪神・淡路大震災から5年、神戸の街は徐々に復興を遂げつつあった。
2000年4月。
神戸市立西市民病院に移った安和隆は北林医師とともに、
新たに診察を開始した。
被災者の心のケアの専門家としてテレビで発言する一方、
解離性同一性障害の本の出版準備をしていた。
また終子は第三子を妊娠、
和隆は公私共に順調、そして多忙な生活を送っていた。

2000年6月。
39歳となった和隆にがんが見つかるが、
すでに手術が不可能な段階だった。
2000年8月。
入院した和隆は身重の終子を気遣いながら、
病状を打ち明け化学療法を開始する。
ふたりは500分の1の自然治癒率に賭け、
有効な治療法を探すが病状は進行する。
2000年10月。
最後の診察の日を迎える。


病気が見つかってから、亡くなるまでたった8か月。
本当にあっという間に。

父(石橋凌)の遺品の中にあった自分の本には
あちこちに線が引いてある。
息子の成長を喜びながら読み、
また精神科医の言葉に励まされていた父。
そんな姿を想像しながら「怖いよ」と泣く和隆(柄本佑)。
幼いふたりの子どもたち。
終子(尾野真千子)には新しい命が宿っている。
まだ39歳。
終子の前でさえ泣かない和隆が永野(近藤正臣)を見て号泣する。
まだ39歳。

兄の智明(森山直太朗)が慌てて帰国する。
母・美里(キムラ緑子)が必死になるのも良くわかる。
和隆も生きることを諦めてはいない。
諦めきれないからこそ500分の1の自然治癒率に賭ける。
心配する母と兄に笑顔さえ見せて。

ジャズのコンサートの特等席のチケット。
和隆は会場への階段を上がるのも息絶え絶え。
湯浅(濱田岳)はかすかにこぼれてくるジャズを
和隆の隣で聞いている・・・涙ぐみながら。

北林医師(浅香航大)を気遣い、片岡心愛(清水くるみ)を託す。
そして自宅療養。
医師ではなく夫として、父として。
生まれてくるこの名前を考えながら。

プロデューサーの京田光広氏は、
阪神淡路大震災15年ドラマ「その街のこども」の制作統括者。
日本は自然災害が多い国で、災害のたびに人々の記憶も報道も、
以前のそれに上書きされるようになっていく。
でも被害を受けた人の記憶はそうじゃない。
街の復興と心の傷が癒えることは同時進行じゃない。

NHKならではの真摯な、そして丁寧なドラマでした。

心の傷を癒すということ
第1話『神戸、青春の街』・第2話『僕たちの仕事』第3話『見えない命綱』
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テーマ : 最近のドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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心の傷を癒すということ (第4話/最終話 [連続4回]・2020/2/8) 感想

NHK総合・土曜ドラマ『心の傷を癒すということ』(公式) 第4話/最終話『残された光』の感想。 なお、原案とされる書籍、安克昌「新増補版 心の傷を癒すということ: 大災害と心のケア」は、既読。 阪神・淡路大震災発生から5年がたち、神戸の街は復興を遂げつつあった。そんな中、新しい病院で理想の医療を目指す和隆(柄本佑)に、がんが見つかる。仕事を中断して治療に専念するか、病を抱えながら患者...
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