三毛猫《sannkeneko》の気ままにドラマ

第15話『裏切り者』
脚本:櫻井武晴 監督:長谷部安春
ゲスト：金田明夫

専業主婦の久美子が何者かに射殺された。
鑑識の米沢によると、凶器はモデルガンの改造銃。
銃弾の形などからかなりのマニアではないか、という。
右京と薫は過去の改造モデルガンによる発砲事件を調べ直し、
マニアと思われる岩崎という男をピックアップ、
当時岩崎を送検した池波署を訪ねる。
その池波署の組織犯罪対策課には、
かつて薫の教育係だった北村課長がいた。
岩崎は改造モデルガンで猫を撃ち器物損壊で逮捕されたという。
逮捕の決め手となったのが女性の目撃証言だったため、
実は久美子が目撃者で今回の事件は逆恨みかとも思われたが、
調書によると目撃者は別人だという。

右京と薫が岩崎に会いに行くと岩崎は右京の質問に逃亡。
薫に拘束されると取り調べで犯行を自供する。
動機はやはり猫を撃った件を久美子に訴えられたから。
では目撃者ではない久美子を岩崎はそう思ったのか？
岩崎は池波署の捜査データをハッキングしていたおり、
そのデータに捜査協力費として久美子に
謝礼が支払われていた記録があった。

"何故専業主婦が射殺されるんだ？"と訝しがるイタミン伊丹（川原和久）。
過去の改造モデルガンの発砲事件から
右京さん（水谷豊）と薫（寺脇康文）は
岩崎（宮崎吐夢）をピックアップ。
岩崎を送検した池波署の組織犯罪対策課の課長は
かつて薫の教育係だった北村（金田明夫）。

岩崎を逮捕した時に偶然遭遇したのが被害者の久美子。
でも彼女は事件の目撃者ではなかったと調書にはある。
では何故岩崎は目撃者としての久美子を襲ったのか？

岩崎の部屋のPCでに残っていた池波署の捜査データのハッキング。
久美子に捜査協力費として謝礼が支払われていた記録。

久美子の調書の筆跡と指紋を財布にあったポイントカードのそれを
米沢に依頼する右京さん。

『花の里』で米沢さんが鑑定にストップがかかったと告げたことで、
米沢が見た限りでは調書の指紋とポイントカードの指紋は違って見える。
無念さを隠さない米沢の言葉に事情を飲み込む右京さんと
不安そうなたまきさん（高樹沙耶）。

岩崎がハッキングしたのは池波署の捜査費の流用の記録。

薫が知っている北村は優しくて厳しく尊敬できる先輩。
でもみんなやっているからと悪習に手を染めてしまった北村。
そして北村は薫に調書の返却を求めてくる。

・・・これだけの話を良く一時間で納めたものだと思います。
小野田（岸部一徳）に大河内監察官（神保悟志）、
内村刑事部部長（片桐竜次）に中園参事官（小野了）と
おエライさんがずら～とご出演。

右京さんが小野田と天ぷら談義で静かなバトルを繰り広げる頃、
北村に調書を渡そうとしていた薫は北村の部下達から暴力を受ける。
裏切者と罵られて・・・。

大河内必死の説得交渉の最中に美和子（鈴木砂羽）からの電話で
病院に駆けつける右京さん。

携帯の登録が"亀山夫人"・・・というのもなんだかね（苦笑）。

病室で手当てを受けた薫はベッドで口を真一文字に結んだまま。
右京さんとふたりきりで話したい・・・と薫が言うところに北村到着。
北村の4才の娘の写真に"被害者にもお嬢さんがいる"と言う薫の涙。
・・・寺脇康文ってこんなに上手かったんだm(＿＿;)ゞ
"どうすればいい"と言う北村の涙。

美和子の記事で公になった池波署の裏金。
それでも調書は嘘だという久美子の証言がないからと
うやむやにしようとする上層部。

これぞ死人に口なし。

薫が襲われた時に着ていたジャケットに残された指紋と
調書の指紋が似ているように思うと言う右京さん。
そして・・・遺族には今警察に戻っている調書の原本に対して
情報公開請求というのが出来るのですね。
調書の筆跡と指紋と久美子の持ち物などとを比べれば・・・。

裏金のことも久美子の死もようやく認めた幹部たち。
そして北村は生贄となり切り捨てられる・・・。

退院した薫を迎える小野田。
この人のあつかましさと図太さは凄い。
・・・右京さんのハッタリも。